こういったことは、仕事でも、スポーツでも、様々な物事において同様ではないかと思います。私自身、子どもの頃に野球をやっていたのですが、野球の基本であるキャッチボールをまず教えられたことを思い出します。
算数の基礎、基本問題や、キャッチボールなどといった基礎、基本の部分は、地味で、目立たない、面白みのないという側面もあるように思います。野球でも、経験を積んでいけばいくほど、ついついキャッチボールなどの基礎、基本を軽視してしまって、ないがしろにしてしまいがちです。
反対に、応用の部分や付加の部分というのは、派手で目立ちますし、面白みもあるので、自分でやっていても楽しく、面白く感じます。野球であれば、プロ野球選手の真似をして、ランニングスローなどをやると、その気になって楽しいですし、面白いです。
ですが、プロ選手は、基礎、基本がしっかりと身についているので応用が利くのであって、真似して、たまたまうまくいくかもしれませんが、それが常にできるか、というと難しいのではないでしょうか。
仕事においても、基礎、基本の部分を踏まえずに、この応用、付加の部分をやってしまうと、どうなるでしょうか。お客さんなど、相手から見ると、その人自身の独り善がりのように見えてしまうこともありますね。すなわち、相手の期待に応えているように見えて、実は、応えることができていない、ということになります。
逆に言うと、基礎、基本の部分をしっかりとやった上で、応用、付加の部分に取り組んだとしたら、相手の期待に応えるとともに、よりお役に立つことができる、のではないでしょうか。
最後に、基礎、基本の重要性に関して、バスケットボールNBAの元選手であるマイケル・ジョーダン氏の言葉があります。
一瞬でも基本を忘れたら、根本から崩れさってしまう。
スポーツにおける正しい技術、会社における倫理、心構えといった基本を忘れたら、試合に勝てないし、会社や学校で成績をあげることもできない。
私自身も含めて、基礎、基本を疎かにしていないか、と今一度、自らを見つめ直していきたいですね。
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