台湾のビール缶に「旧日本軍」で炎上、真相は親中派の工作活動

 

中国では、『人民日報』で掲載されるニュースは信用できないということは常識です。すべて当局の都合のいいように作られたもので、「人民日報騙人民(人民日報は人々を騙す)」との言い方まであります。国民党に都合のいいように事実を捻じ曲げる姿勢は、メディアにおいてだけでなく、あらゆる面で見られることから、中国文化は「騙しの文化」とも言われています。

人民日報の国外版にあたる「環球網」も、フェイクニュースを流布するメディアとして有名です。これら中国のメディアは、中国共産党宣伝部の喉舌として知られ、党中央部の意向を分析するフェイクニュースの大本営としての価値しかありません。

また、この報道を受けて、台湾のアップルデイリーでも同じような報道がなされましたが、アップルデイリーの記事は台湾ビール側の言い分も掲載しています。

「日本軍の軍服と媽祖を同時に描くのは媽祖への侮辱ではないかとの意見があるが、どう説明するのか」という質問に対して、台湾ビール側は、日本軍の軍服を描いたわけではなく、イラストの人物がかぶっている帽子に描かれているのは媽祖廟のロゴであり、日本軍のマークではない。事前に許可も取っているし、媽祖を侮辱するなどととんでもないことだ。印刷が小さいから誤解を招いたのかもしれないと、釈明しています。

啤酒罐身竟印日本皇軍? 台啤喊冤稱誤會大(台湾アップルデイリー)

実際にイラストを確認すれば一目瞭然ですが、このイラストが日本軍の軍服には全く見えません。どれだけ悪意を持ってこのイラストを見ても、日本軍の制服には見えません。この荒唐無稽な言いがかりを拡散させたいのは統一派の人々ですが、台湾内ではあまり相手にされていません。台湾では、皮肉を交えて、どちらかというと人民解放軍の制服に似ているという人もいたとか。

台湾では、統一派による日本批判がちょくちょくあります。2017年4月に起こった八田與一像破壊事件、この事件についてはこのメルマガでも取り上げたことがありました。

2017年9月に起こった台湾大学流血事件、これは中国の歌番組の収録が台湾大学で行われる予定でしたが、台湾大学の学生が番組側が大学名を「国立台湾大学」から「台北市台湾大学」へと勝手に名称変更したことに対して、統一工作の一環だと抗議したのがきっかけとなり、八田與一像を破壊した中華統一促進党のメンバーが学生たちを殴ったことで事件へと発展したものです。

統一派勢力は、台湾内でいろいろと姑息な活動をしていますが、なかなか成果が挙げられず、焦っているのかもしれません。その結果が、今回の台湾ビール批判へと繋がったのかもしれませんが、これはあまりにバカバカしい言いがかりだったことから、台湾でもこの話題に注目する人は少なかったようです。怖いのは暴力です。

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