「稼ぐキャバ嬢ホステス手帳」。
スケジュールや売り上げ、指名本数などの基本項目に加え、お客さまとの会話内容や支払い方法、領収書の有無、交際程度、希望の卓番、たばこの銘柄、よく飲む酒、気の合うヘルプ&ボーイなどが、書き込めるようになっています。キャバ嬢は、お客さまの席に行く前にこの手帳を見て、気配りを働かせるのです。
ナンバーワンクラスになると、お客さまのデータは頭に入っているでしょうが、そんなキャバ嬢はひと握り。ほとんどのキャバ嬢は、まったくの素人からの“勉強中”なので、こうした手帳が役立つのです。
お客さまを質問攻めにするキャバ嬢より、自分のことをわかってくれているキャバ嬢に、男性は惹かれるものです。相手は仕事でやっていることがわかっていても、「もしかして俺に…?」と、男性は思いたいのです。そして、口説こうとします。
それが、キャバクラの“遊び方”なのです。「今日がダメなら、また今度」と、常連になっていくのです。実に緻密な計算をされたビジネスモデルです。さりとて、男性は騙されているとは考えません。笑顔でお店を後にします。お客さまは満足し、お店は儲かるのです。
このビジネスモデルを他のビジネスにも応用すれば、日本経済も活性化し、社会も明るくなるのではないでしょうか。そこに目をつけた、手帳の販売会社が素晴らしいと思います。業界を絞り込み、そこで働く女性だけに焦点を当てたのです。究極の“特化”だと言えるでしょう。
業界を知り尽くした会社だからこそ生まれた、究極の商品ではないでしょうか。
image by: Ligna. 手帳 2017 Club Diary Goldプラン 1年分(Amazon.co.jp)