STAP細胞騒動の小保方晴子さんが文春グラビア登場で失ったもの

 

この方の言動に関する賛否については、私はこれまで長い間、ひたすら静観して来ましたが、今回は我慢できないものを感じます。

日本科学技術における先進性を取り戻すためにも、女性の科学者を必死になって養成して行かなくてはならない時期です。男性同様に、女性にもある才能を抹殺したり流出させたりする余裕がないからです。ですが、今回の小保方氏の行動は、全くもってそれに逆行するものです。

持ち上げられ、叩き落とされた経験は辛いものであったと思います。社会的認知を操作したい動機として、それが十分であるのも分かります。ですが、それは生物学者である以上、現在の仮説を維持して再現に成功するか仮説の変更により再現可能な新理論への到達という道しかありません。極めて残念なことだと思います。

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東京都生まれ。東京大学文学部卒業、コロンビア大学大学院卒。1993年より米国在住。メールマガジンJMM(村上龍編集長)に「FROM911、USAレポート」を寄稿。米国と日本を行き来する冷泉さんだからこその鋭い記事が人気のメルマガは第1~第4火曜日配信。

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