指導者の人の育て方
指導者は人をいつくしみ人びとの幸せを願う心が必要である
そうなんですね。企業においては、社員の幸せを願う心があってこそ、人が育ち、良い組織になっていくのです。政治でもスポーツでも同じことだと思います。
指導者は人を信頼し思い切って使うことが大事である
人は疑いの気持ちで接すればそのように反応し、信頼の気持ちで接すれば、そのように反応するものです。指導者は、信頼を裏切られても本望だというくらいの姿勢で人と接するべきなのでしょう。
指導者に徳があってこそ、はじめてもろもろの力が生きてくる
権力や金力、知力といったものだけに頼っていては人は動かせません。指導者は、徳を高めてこそ人がついてきます。そんな指導者に育てられた人は、幸せです。
指導者は人情の機微に則して事を行わなければならない
これは、なかなか難しいことです。実際に、多くの人と触れ合い、多くの体験を積む必要があります。素直な目で人間を見て、その心の動きを知る力が必要です。その中から、優れた人が育つのでしょう。
指導者は自分より優れた才能の人を使うことが大事である
本当に優れた指導者は、自分の力を知っています。そして、自分より優れた人を使うことができます。素直な心を持っているからです。往々にして、自信過剰な指導者はうまく人が使えません。
いかがでしょうか。以上「指導者の条件」から、選んでみました。ぜひ、この機会に全部読んでみて下さい。優れた指導者になるために必要なことが書いてあります。参考になるのではないでしょうか。この本には、まとめとしてこんなことが書いてあります。
指導者が正しい指導理念、正しい使命感、正しい信念を持っていれば指導者の思うままにその団体は動き、成果も生まれ、発展も生まれていく
そして、
素直な心なしには、どんな教えも生かせない
その通りです。
■今日のツボ■
- 指導者が優れていれば、組織は栄える。
- 「指導者の条件」(松下幸之助著)は、一読に値する。
- 優れた指導者の要諦は「素直な心」である。
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