習近平の時代になってから、中国の夢と人類の夢はますます表面化してきています。文革後の80年代は、日本に対して「正しい歴史認識」を押し付け、日本から「反省と謝罪」を引き出して、優位な立場を得ようとしました。
その後は、尖閣諸島や沖縄などの領土問題を起こし、南シナ海の要塞化に至ります。もちろん、中国に進出してくる民間企業に対しては、徹底的な情報開示を求めています。こうした一連の独善的な押し付けは、すべては中華民族の夢のためであり、これからはそれを世界規模で展開しようというわけです。
しかし、当然ながら世界は中国の夢を押し付けられるがままでいるわけではありません。中国の夢と人類の夢とが衝突し、あちこちで不協和音が起こっています。
同時に、中国国内でも衝突は起きており、習近平派と上海閥の奪権闘争、習近平集団と党長老との対立などはすでに起こっています。党内対立などが国内で起こっているために経済成長率は低下し、世界最大の通商国家としての弱点が露出したことで、海外の大企業の退出が続き、その損失は4000兆円とも言われています。
中国の夢と人類の夢が衝突したことで、EU諸国にも変化が出てきています。「一帯一路」政策への参加に消極的になりはじめているのです。特に、中国の夢とアメリカの夢との衝突が、米中貿易戦争という形で具現化すると、世界はより冷ややかな目で見るようになります。
中国の夢と人類の夢との衝突は、これからも文化摩擦や文明の衝突以上に世界に大きな影響を与えることでしょう。
(メルマガより一部抜粋)
image by: Shutterstock.com
※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2018年7月18日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込648円)。
<初月無料購読ですぐ読める! 7月配信済みバックナンバー>
※ 2018年7月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
- ついに中国で反・習近平の狼煙が上がった/中国に対して「Think different」できないアップル(7/18)
- 台湾で環境保護運動が進む本当の意味/マナー無視の中国人が自らを窮地に追い込む (7/10)
- なぜ中国人は他人の不幸を喜ぶ民族なのか/米台接近に日本も加わるときが来た (7/3)
→ いますぐ初月無料購読!
こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー
※ 初月無料の定期購読手続きを完了後、各月バックナンバーをお求めください。
2018年6月分
-
李登輝氏が沖縄で「為国作見證」を示した理由/日本人から「日本精神」が消える日(2018/06/26)
-
台湾で日本人への遺失物返還がニュースになる理由/一帯一路で激化するウイグルへの弾圧(2018/05/23)
-
大阪地震への支援表明した台湾が目指す華僑支配からの脱却/もう韓国との付き合いを完全に変えるべき時だ(2018/06/19)
-
米朝首脳会談後、台湾を巡る米中激突が本格化する/日本時代の建物を残したいという台湾人の思い(2018/06/12)
-
天安門事件を直視できない中国に未来はない/アップルマンゴーの父が残した日本の作物技術(2018/06/07)
※ 1ヶ月分648円(税込)で購入できます。
※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2018年7月18日号の一部抜粋です。