若い女性に人気の「インスタ映え」スポットですが、そんな場所で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが見たのは、若い女性に混じって自撮りをする「おばさん」たちの姿でした。佐藤さんは自身の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』で、この現象を活用しない手はないとしています。
“インスタおばさん”のテリトリーを拡大しろ!
“インスタ映え”スポットには、若い女性が群がり、行列ができています。「おっしゃれぇ~!」「可愛~い!」という言葉は、「映えるぅ~!」に変わり、スマホを手にした女性たちの大撮影大会が繰り広げられます。
離れたところから見ると、異様な光景。
しかし、こうした流行も経済への貢献だと思えば、批判ばかりはしていられません。若い女性を狙ったビジネスを展開すれば、もうしばらくは収益を生み出してくれるでしょう。
さて、そんな光景を見ていた私は、ある異変に気づきました。若干、年齢の高い女性の姿を見掛けるようになってきたのです。30代後半から50代。まわりの客層からすると、失礼ながら、“おばさん”の領域に達している人。この年代の女性が、若い女性と同じように行列に並び、同じような買い物や飲食をし、同じようにインスタ用写真を撮っているのです。さらには、自撮りしている人も。
流行に敏感であり、感覚が若いことは良いのですが、若い女性とまったく同じことをするのは、違和感を覚えます。「楽しそうだから、やってみたい」という気持ちはわかりますが、大人の女性として、違うアプローチがあるのではないかと思います。ここに、ビジネスチャンスがあるのではないでしょうか。
「大人の女性のインスタ映え」。
ただ流行の場所やお店に行くのではなく、大人のライフスタイルを表現できるところを“インスタ映え”スポットとして探す。そんな女性を提案するのです。つまり、現在の“インスタおばさん”のテリトリーを拡大してあげるのです。
大人の女性だからこそ、行ける場所。大人だからこそ、面白さのわかる場所。
見た人が「素敵だな」と思うようなインスタ投稿のできる場所を作ることが、ビジネスを成功に導くのです。
“インスタおばさん”は、まだまだ増殖します。この巨大な市場を見逃してはいけません。
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