「部下に仕事を任せられない」と嘆く人が持つべき、気迫と覚悟

 

最後の骨はオレが拾ってやる

5.の「自分に自信がない」という人は、任せるべき適任者を選べる自信がない部下に任せても黙って見ている自信がないということである。あるいは、自分ができないようなことを部下に任せたのでは安心できない、ということもある。

任せるべき適任者を選ぶことができないというのは、事前の瀬踏み事前の評価の基準ができていないことに原因の多くがある。瀬踏みの基準を明らかにするには、任せるべき仕事を棚卸しして、遂行するために必要なスキルとマインドのレベルを設定してみることだ。

自分でもできないような仕事を部下に任せられるだろうかと不安に思う場合は、会社とチームとは足らざるを補い合う集団であることを再認識すべきだ。社長にできないことでも、できる部下がいれば任せればよい。スキルのある者にはスキルに応じた仕事を任せればよいのである。

社長が絶対に部下に譲ってはいけないのは、理念と戦略の決定とわが社が求める人材像の決定だ。戦術や行動計画は現場に任せてよいし、任せるべきである。そして、任せた以上は、たとえ失敗しても最後の骨はオレが拾ってやるという気迫と覚悟で部下を送り出してやらねばならない。

それこそが社長の人間力である。

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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