石破氏の「安倍総理はトランプとの友情を優先」が見当違いな理由

 

もう一つ、とても重要なこと。安倍総理は、オバマ時代もトランプ時代も、アメリカ大統領の決定を支持しないことがしばしばあった。しかし、なお安倍オバマ安倍トランプの関係は良好だということ。

日本で、「自立外交」をした総理は、戦後何人もいました。田中角栄さんが、いい例です。比較的最近では、鳩山さんもそうでしょう。しかし、そのたび日米関係は悪化し、政権はつぶされてきた。安倍総理のように、「自立外交をしてなおかつアメリカと良好な関係を保つ」というのは前例がありません

というわけで、石破さんの「総理は、国益より友情を優先させている説」には、根拠がありません

事実をみると、友情と国益を、うまく両立させていることがわかります。私たちは、しばしば「イメージ」に振り回されますが、「事実」に基づいて判断することが大事ですね。

image by: 石破茂 - Home | Facebook

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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