服を自作する人はいないのに、なぜ料理は手作りが賛美されるのか

 

服(和服も含めて)は、かつては……といっても、おばあちゃんやおじいちゃんが子供だったころくらいの、まだその時代を記憶している人がいるくらいの時代のお話ですが…各家庭内でちゃんと作られていたんです。

でも、現在は

  • 買うのがフツー

ですよね。まさか生地から織って(!?)家族の服を仕立てている人なんていないし、いたらいたで

  • すんごい趣味の人

扱いされるでしょ。現在では、服を作るという行為は、家事から括り出され、家の外で縫製され、産業に変化したんです。他方で、ごく少数の人たちが家庭内で裁縫や編み物を楽しんでいるんです。

いや、念のために言っておきますが、いいとか悪いとかの問題じゃないですからね。そういう歴史を辿ってきたというハナシですよ。

多分、これと同じようなことが料理でも起こりつつあるんです。家事も社会も商品も、変化していくからね。

でね。ワタシ的家事のオススメとしては、

  • 便利なモノは利用すべし
  • 楽しいモノは楽しむべし

です(^▽^)b

手軽にゲットできる市販品があるなら、それを買って利用したらいいんですよ。別に、一から作ることに拘らなくてもいいじゃない。

逆に、作りたいなら負担にならない範囲で作って楽しんだらいいんですよ。市販品じゃ気に入らないものだってあるはずでしょ。

そして、忙しいなら市販品を、得意料理や作りたいキブンなら手作業で、仕事や体調に合わせてテキトーに変えましょうよ。どっちかヒトツに決めなくたって構わないと思うんですよね。

これって、特別なことじゃないんですよ。そう、

  • 既成服をフツーに買って着ている
  • たまにマフラーなんか編んだりしている

でしょ? 裁縫のスキルは、ほぼ完全に家庭内から駆逐されたので、裁縫も編み物も刺繍も、まったくやらない人もいるでしょう。でも、それで問題ないですよね。市販品でほぼほぼコト足りるからですよ。

こんなことをわざわざ書くのは、日本人には極端に振れすぎるクセがあるし手作り系への憧れを煽るような情報が溢れかえっているからです。

フツーは、みんな

  • 自分や家族のため

に家事や料理をするんであって、どこにいるんだか解らないミョーな同調圧力を作り出すひとのためじゃないんでしょ。それなら、そんなこと気にしなきゃいいんですよ。

進化している冷凍食品やドライもの。すでに素材の一部だと認識して、気軽にテキトーに使ってみてくださいね。

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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