北方領土進展なしでも、ロシアとは仲よくした方がいい理由
日本人の大部分は、「日ロ関係 = 北方領土問題」と認識しています。
ちなみにロシアは、アメリカと並ぶ超核大国、世界有数の石油ガス大国である。さらに、この国は、世界有数の「親日国家」です。上の人達は、親日になったり反日になったりする。それでも、国民は、一貫して親日。私は28年モスクワに住んでいますが、「反日ロシア人」にあったことが一度もありません。
ところで、韓国は、世界有数の「反日国家」ですね。日本政府高官は、韓国の政治家にあって一言目に「竹島返せ!」とはいいません。その一方で、日本政府高官は、親日国家ロシアの政治家にあうと、一言目に「北方4島返せ!」といっていた。安倍総理は、賢明にも、そういう状況を変えました。
もちろん、「北方領土問題」は、超重要です。しかし、日本最大の問題は現在、「中国が、アメリカ、ロシア、韓国を巻き込んで『反日統一共同戦線』をつくり、日本を破滅させようとしていること」なのです。全国民必読、完全証拠はこちら。
原文を読んでいただければわかりますが、この戦略の骨子は、
- 日米分断
- 日ロ分断
- 日韓分断
です。日米同盟を破壊し、尖閣有事の際に、アメリカが日本を助けない状況をつくりだす。日ロを分断し、尖閣有事の際、ロシアが中国側について戦うようしむける。
皆さんどうですか? アメリカからの支援がアテにできない状況で、日本は、中国、ロシア連合軍と戦って勝てると思います????? 冷静に考えれば絶対無理です。ですから日本は、戦争(戦闘)がはじまる前、あるいは、戦闘がはじまらないようにするために、
- 日米関係を、ますます強固にしていく
- 日ロ関係を、ますます強固にしていく
ことが必須なのです。そうなれば、
- 尖閣有事の際には、アメリカが日本側について戦う
- ロシアは、中立
こういう展望が見えていれば、中国も手出しできません。仮に尖閣を奪いに来ても、日本は必ず勝てます。というわけで、北方領土問題が前進しなくても、ロシアとは仲よくした方がいいのです。
日ロ関係が劇的に改善されたこと。これは、安倍総理の大きな実績の一つです。安倍さんが総理になる直前の状況を思いだしてください。メドベージェフが北方領土に行き、日ロ関係は最悪でした。民主党政権は、たった3年で
- 日米関係、日ロ関係、日韓関係、日中関係
をすべて最悪にした。それを安倍総理が、丁寧に修復してきたので、日本は比較的穏やかにしていられる。というわけで、一日本国民として、安倍総理には心から感謝しています。
image by: 首相官邸