中国2億人視聴のTVから拡散した「観光立国ニッポン」の悪い冗談

 

駅の放送や電光掲示板が日本語だけだった問題については、中国共産党の機関誌『人民日報』の系列の『環球時報』のサイトが指摘しています。

6月の大阪北部地震の際、大阪にいた中国人旅行者の声を紹介。「駅の放送や電光掲示板のニュースは日本語ばかりだったので、何が起きたのか分からず、不安だった」と語ったとし、「2019年の主要20カ国・地域(G20)首脳会議、20年の東京五輪・パラリンピックを迎えるにあたり、外国語対応が課題だ」と指摘した。
(9月18日付朝日新聞)

こんなことは、それぞれの組織が心がければ今日にでも取り組みを改善できる話ですが、その兆しが見えているのかどうか。いくら安倍さんが「観光立国」と言っても、「笛吹けど踊らず」ではどうしようもありません。

また、どうしてそんな問題が起きたのか、疑問をぶつけ改善に向けて動かすようなマスコミ報道が少ないのも、不思議な感じです。

このような問題について、国を挙げて改善を進めてこそ、それが本当の「お・も・て・な・し」であり、観光立国と言えるのだと思います。(小川和久)

image by: 7maru / Shutterstock.com

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地方新聞記者、週刊誌記者などを経て、日本初の軍事アナリストとして独立。国家安全保障に関する官邸機能強化会議議員、、内閣官房危機管理研究会主査などを歴任。一流ビジネスマンとして世界を相手に勝とうとすれば、メルマガが扱っている分野は外せない。

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