主語が間違っている。「どうすれば売れるか」という疑問がNGな訳

 

極端な話、自社の売り上げを伸ばすために、とか集客を増やすために、というのは、自社都合のための手法であって、それで集まってきたお客様は本来の自社、商品、サービスの持っている魅力で集まってきているのでもなんでもなく、「集客方法」「販売方法よって集まってきているにすぎないということです。

いってみれば、「あなたたちは今、○○の本に書いてあった○○の手法によって当店にいらしているのです」とか、「あなたは今、○○で学んだトーク術によって私の話に引きこまれ、契約書にサインしているのです」と云っているようなものだということです。

つまり、売り上げとか集客という悩みがあるということは、自社の魅力商品の魅力や質サービスの質をもっと高めていける伸びしろがあるということでもあるのです。また、その魅力をまだまだ市場に伝えきる必要があるのです。

そうしたことに気がつくと自然と勉強する中身であったり、仕方が変わってきます。つまり、学ぶ質が変わってくるはずです。

上手いトークを学ぶのでも、上手いコピーを書くテクニックを学ぶのでもなく商品やお店、サービス、会社、人材の魅力や良さ、質を高めることだったり、それらをお客様に負担なく分かりやすく伝えていくことを真剣に考えたり、お客様や取引先にもっと喜んでもらえたり、役立つようなことができることを考えたり、という本来のあるべき方向へ向かうのです。

そうなると学ぶための情報収集先も変わってくるし、手にする本や参加するセミナーなんかも変わってきたりすると思います。

集客とか売上を伸ばすという悩みを抱えたときは、主語が「自社」「自分」となっているので、それを「お客様」に置き換えるのが、ちょっとしたコツです。それだけで学ぶ始点は変わってきます。

お客様のために学ぶべきこと」という思考・発想に切り替えてみましょう。そうなれば、

  • どうすれば集客できるか?
  • どうすれば売上が伸びるか?

ではなく

  • どうすればお客様にもっと喜んでもらえるか?役に立てるか?
  • 期待以上のものを提供するにはどんなことができるか?
  • どんな情報を提供すれば市場に喜んでもらえるか?

となり、それらを取り組んでいくうちにうちに、結果的にお客様が増えていたっり、それに伴い売り上げも伸びていくのです。そうしてはじめて「集客とか売上に関する悩み」が、真に解決されていくのです。

■今日のまとめ

『自社都合の学びでは、悩みは解決しない。』

  • 売上が落ちたとき、お客様が減ったとき、どのようなことを学び、施策をとる必要があるか?考えノートに書き出す。
  • 書き出したことは、自社都合だけでないか?確認する。
  • 上記を社内みんなで共有する。

image by: Shutterstock.com

中久保 浩平この著者の記事一覧

当メルマガでは、常に営業・マーケティングの本質部分に迫ります。小手先のテクニックを求める方、向上心の無い方、行動力の無い方は、時間の無駄になってしまいますので、絶対に登録しないで下さい。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 ビジネス真実践 』

【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

print
いま読まれてます

  • 主語が間違っている。「どうすれば売れるか」という疑問がNGな訳
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け