安倍総理の譲歩にトランプ上機嫌。日米首脳会談は成功だったのか

 

日米首脳会談は、成功か?

皆さん、どう思いますか? 私は「成功だった」と思います。なぜ? 9月6日にトランプさんがなんといっていたか、思いだしてください。

トランプ氏は6日、安倍晋三首相との親密な関係についても「(通商問題で)どのぐらい(対価を)払わなければならないかを伝えた途端、(関係は)終わるだろう」と語り、日本を貿易問題の「次の標的」にする姿勢を強めている。
(毎日新聞 9月8日)

トランプさんは、「安倍総理との良好な関係は終わるだろう」といっていた。ところが、日米首脳会談を終え、安倍ートランプ関係は良好なままです。そのために日本側が払った代償は、「TAG交渉を開始することに合意した」こと。

もちろん、大きなできごとではあります。しかし焦点となっている農産品については、「TPPで合意したレベルまでしか引き下げない」ことで、トランプさんも納得した。自動車については、「交渉継続中は、関税を引き上げない」ことで合意した。これで、良好な日米関係が保つことができたのは、ありがたいことです。

野党の皆さんは、「自分は何もやらなくていい」ので、総理を批判しています。しかし、米中関係をみてください。いまや、アメリカは、対中制裁第3弾を発動しています。安倍総理がとても愚かであれば、日米関係は、米中関係ほどに悪化する可能性があった。そうなれば、日本経済は、潰滅的打撃を受けるでしょう。

カナダについては、こんな情報があります。

米大統領:カナダ首相との会談拒否-貿易交渉に不満

Bloomberg 9/27(木)7:05配信

 

トランプ米大統領は26日、カナダとの貿易交渉に不満であり、国連総会に際してトルドー首相との2国間の会談を拒否したことを明らかにした。同大統領は「われわれはカナダとの交渉、同国の交渉スタイルに非常に不満だ」と述べた。

これを見ると、トランプさんは、やっていることが良い、悪いはともかく、「有言実行」であることがわかります。そして、同盟国でも容赦ない日本には、残念ながら、アメリカとケンカする力はありません

一方で、中国は、「日本には沖縄の領有権もない!」と宣言している。全国民必読証拠はこちら。

反日統一共同戦線を呼びかける中国

日米関係が破壊されれば、中国は遠慮なく尖閣を奪いにくるでしょう。ですから日本は、何がなんでも日米関係を良好に保つ必要がある。これ、「ダメージをできるだけ減らす」といった、うしろ向きな「被害者意識」をもたなくてもいいと思います。たとえば、前述のように「攻撃型武器」を買えば、アメリカも喜ぶ。日本は、軍事の自立に大きく前進できるのですから。

というわけで、安倍総理タフな交渉お疲れ様でしたと感謝したいです。

image by: 首相官邸 - Home | Facebook

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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