日本からノーベル賞が出なくなる、教育現場の耳を疑う「常識」

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京都大学の本庶佑特別教授のノーベル医学生理学賞受賞に沸く日本列島。その本庶博士が子供たちに送った「教科書に書いてあることを信じないこと」というメッセージが話題となっています。健康社会学者の河合薫さんはメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』の中で、博士が伝えたかったのは「自分の頭で考えることの大切さだったのでは」とした上で、自身の教科書編集委員としての経験や家庭教師時代のエピソードを交えながら、子供たちの「なぜ?」を封じ込めてしまっている“オトナの常識”に対して批判的な意見を記しています。

※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2018年10月3日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

葉っぱの落書きとノーベル賞

日本の頭脳がまたもや世界に名を残しました。スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月1日、2018年のノーベル医学・生理学賞に本庶佑・京大名誉教授と、アメリカのジェームス・アリソン博士を選出したと発表しました。

「効果は高いが高額」と話題になった、がん免疫治療薬オプジーボのもとになるたんばく質PD-1を発見したことが受賞理由です。

研究者になるにあたって大事なのは「知りたい」と思うこと、「不思議だな」と思う心を大切にすること、教科書に書いてあることを信じないこと、常に疑いを持って「本当はどうなっているのだろう」と。

 

自分の目で、ものを見る。そして納得する。そこまで諦めない。

 

そういう小中学生に、研究の道を志してほしいと思います。

本庶博士は“未来のノーベル賞博士”こんなメッセージを送りました。

ホント、このとおりなんですよね。というかこれって今の大人たちにも言えること。今の時代、情報は溢れ、キーワードを入れてググれば、何十、何百もの情報がつかまります。

そして、「わかった気分」になる。「知る」ことと、「わかる」ことは全く違うのに、見ただけ読んだだけでわかったと錯覚するのです。

難しいことを難しい言葉を使って話すのは簡単です。一番、難しいのは「簡単な言葉で難しい話をする」ことです。そのためにはわかってないと無理。わかるとは考えること。「自分の頭で考えることの大切さを博士は伝えたかったのだと思います。

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