営業マンにとって本当に大切なこと、必要なこと、心がけるべきこととはなんでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、大手証券会社で「伝説の営業」と敬意をもって呼ばれた藤井政子さんのインタビューから、そのヒントを探っています。
証券大手「伝説の営業」が心掛けている3つのこと 藤井政子(丸三証券 人材開発部参与)
証券大手の大和証券で、「社長賞」を18回も受賞し、「伝説の営業」と称された藤井政子さん。その圧倒的な営業力はいかにして培われたのでしょうか。
──様々な仕事や人生の山坂を乗り越えてこられた藤井さんですが、一流の営業員になるために大事なことは何だと思われますか。
藤井 「そうですね。当たり前のことかもしれませんが、まず1つ目は、人として誠実であること。2つ目は、何事も前向きに捉えるプラス思考ができることです。それから3つ目は、ノウハウや技術的な部分になりますが、気づく力が強い・時間管理がうまい・事前準備を怠らないということです。
中でも、気づく力は営業員にとってとても大事です。例えばお客様と面談した時に、応接室に飾ってある絵や骨董品、使っているマグカップなどから、その方の性格や好み、会社の雰囲気に気づいてそれに対応していきます。
ですから、ただぼーっと商売の話だけしている人より成長していきますし、結果も出していきます」
──気づく力。それはどんな仕事にも通じる大事なことですね。
藤井 「私の場合は、事前準備を大事にしていまして、営業に行く前にはお客様のことを必ず徹底的に調べますし、先ほど申しましたように、講義や研修をする時にも、たとえ話の内容がいつもと同じでも、『どうすれば臨場感が出るだろう』『新鮮に聞こえるだろう」と、必ず鏡の前で練習しています。
あと、最後はやっぱり、ひたむきな努力ですね。特に若い人は人生経験も、知識も、何一つお客様に敵いません。唯一勝てるのはひたむきな努力だけです。
そのひたむきな努力は誰かが見てくれていて、必ず報われると信じています。一つひとつの仕事に丹誠を込めて向き合って、常に自分を磨き高めようと努力すれば必ず相手の方に通じるんです」
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