一生に一度遭うか遭わないかというのが交通事故ですが、被害にあったらどうすればよいのかわからず、困ってしまう可能性も大いにあります。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では、テレビ朝日「報道ステーション」などのテレビ解説でもお馴染みの著者・谷原誠さんが、「万が一交通事故に遭った時にうつべき手立て」を解説してくれました。
交通事故に遭ったら
こんにちは。弁護士の谷原誠です。今回は、交通事故について解説します。
交通事故は、一生に一度遭うかどうか、というものです。遭わないに越したことはありません。しかし、思いもよらないところで被害に遭うのも交通事故の特徴です。そこで、一応、交通事故の被害に遭ったときの知識を持っておいた方がよいでしょう。
交通事故でケガをした時、すぐに示談してはいけない、というのは、鉄則です。治療が終了しないと、後遺症が残るかどうかもわかりませんし、後日、ケガが悪化するかもしれないためです。
したがって当面は治療に専念します。そして、通常は、加害者側の保険会社から治療費や休業補償をもらって、なんとか生活します。
そして、治療が終了し、後遺症が残ったら、「自賠責後遺障害等級」を申請し、1級から14級までの等級を得ます。等級が一つ違うと、賠償金が数百万円から場合によっては数千万円違うので、とても重要です。
後遺障害等級の詳しい説明は、こちら。
● 交通事故で正しい後遺障害等級が認定される人、されない人の違いとは
等級がついたら、初めて示談交渉が始まります。保険会社から示談金提示があるのが通常ですが、その金額が妥当かどうか、判断しなければなりません。計算方法は、とても難しいのですが、慰謝料を自動で計算するソフトもあります。こちらです。
しかし、自動計算ソフトでは、正確には計算できませんので、やはり、一つ一つの損害項目を計算することが必要です。
示談交渉のやり方としては、保険会社から示談金が提示されるので、その項目の一つ一つを検討し、増額交渉をしていきます。やはり、一度は弁護士に金額の妥当性について相談した方がよいでしょう。