今熊野観音寺は開祖である弘法大師にゆかりのある、四国の八十八ヶ所巡礼に関する珍しい参拝も行われています。毎年9月21日~23日の3日間「四国八十八ヶ所お砂踏法要」が行われているのです。88の各札所の本尊軸を祀った場所に札所の砂を敷き順番に踏んでいくという巡礼です。これを行うと京都にいながら八十八ヶ所を巡礼したのと同じ功徳が積めるといわれています。昭和28年に経済面や健康面を理由に四国を巡ることが困難な参拝者のために考案されたものでした。
また、弘法大師が錫杖で岩を突き刺したら霊水が湧き出たと言われ、その泉が残されています。弘法大師は清水を観音の恵みであるとして「五智水」と名付けました。その水は今も枯れることなく境内に湧き続けています。
花の美しさでも有名な今熊野観音寺ですが、秋の紅葉は幻想的な境内に彩りを添えています。頭の観音さん、西国三十三所、お砂踏法要とさまざまな魅力を持つ今熊野観音寺は、京都の隠れた紅葉の名所です。
この秋是非訪れてみてはいかがでしょうか?
- 住所:京都府京都市東山区泉涌寺山内町32
- 電話番号:075-561-5511
- アクセス:京阪電車/JR「東福寺」駅下車、徒歩約15分
- 市バス「泉涌寺道」停留所下車、徒歩約10分
いかがでしたか?京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。
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