世界中にくすぶる戦争の火種をよそに中国へすり寄る日本財界の愚

 

米中覇権戦争まで

欧州の話でしたが、アジアはどうだったのでしょうか?オバマさんは当初、明らかに「親習近平」「反安倍」でした。しかし2015年3月のAIIB事件」で態度が180度変わりました。イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、オーストラリア、イスラエル、韓国などがアメリカを裏切り、中国主導「AIIB」への参加を決めた。これは、「親米諸国ですら、わが国ではなく中国のいうことを聞く」という意味で、アメリカには大変な衝撃だったのです。以後、オバマさんは、「わが国最大の敵は中国だ!」と認識。猛烈な中国バッシングを開始していきます。それで、2015~16年、中国経済は、とても悪かった。

しかし、2017年にトランプが大統領になると、状況が変わります。この年、北朝鮮が狂ったように核実験ミサイル実験をくり返していた。それで、トランプは、習近平の協力を必要としていた。結果、米中関係は、悪くありませんでした。ところが2018年米中貿易戦争から覇権戦争がはじまった。しかし、アメリカの支配層が中国打倒を決意したのは2015年のAIIB事件の後でしょう。つまり、アメリカは2015年から「戦争状態」という認識。中国は、アメリカが本気になった18年から「戦争状態」という認識。

というわけで、西でも東でも戦闘のない)「戦争状態という認識になっているのです。

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