世界中にくすぶる戦争の火種をよそに中国へすり寄る日本財界の愚

 

平和の島日本

2013年末、安倍総理は、中国の罠にはまった。しかし2014年3月、ロシアのクリミア併合で救われた。2015年3月、日本はAIIBに参加せず、アメリカを大いに喜ばせました。2015年4月、安倍総理の「希望の同盟演説」で、日米関係は最良になります。2015年12月、慰安婦合意で、日韓関係は、まあまあになりました(また悪化していますが)。2016年12月、プーチンが訪日し、日ロ関係は改善されました。中国は、アメリカ、ロシア、韓国と組むことで、「反日統一共同戦線」をつくろうとした。しかし安倍政権はアメリカロシア韓国との関係を改善させ、この戦略を無力化させたのです。その結果が今の平和です。

世界の民は、「戦争の恐怖」をヒシヒシ感じている。ところが、日本には、まったくいつもと変わらない日常があり、誰も戦争のことなど考えずに暮らせる。これは、「自然に」そうなったのではなく、安倍内閣がそうしたのです。明らかに総理の大きな功績です。

しかし、世界とあまりにも違う状況になっている日本は、「大きな危機」に直面する可能性があります。1939年8月、平沼首相は、「欧州情勢は複雑怪奇」という声明を出し、辞任しました。つまり、当時の日本の総理は、「世界で何が起こっているか全然わからないぜ!」と告白している。そりゃあ、日本負けます。何が起こっているのかわからないのですから。

今の政治家さんはどうでしょうか?平沼総理よりは、マシでしょうか?残念ながら、世界で起こっていることを理解できている政治家は、野党では皆無。与党では安倍総理と側近しかいないのではないでしょうか?

「平和の島」日本の危機とは何か?世界情勢を理解できないが故に、「間違える可能性がある」ということ。たとえば、「米中覇権戦争」がはじまった。その途端に、日中関係を大きく改善させる。そして、大挙して中国にいく財界人。これは、「世界で起こっていることが理解されていない」ことを示しています。

image by:Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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