上野に独占させるな。和歌山白浜に勧めたいパンダ+αの町おこし

 

現在の白浜には、非常に集客力の高い場所があります。白浜に来た人が、帰りに必ず立ち寄る施設があるのです。「とれとれ市場」。函館朝市のような海鮮市場と土産物店に、海鮮中心のフードコートを併設した場所です。観光客がお土産を買ったり、食事をしたりします。ここは平日でも賑わっており、白浜で唯一大勢の人を見掛ける場所でもあります。

この市場周辺には、日帰り温泉施設、ビュッフェレストラン、海鮮BBQ場、回転寿司、宿泊施設、屋形船、釣り堀などがあり、白浜の中のプチ観光地とも言えます。白浜温泉街からは少し離れているのに、温泉街より人を集めています。この場所からアドベンチャーワールドは近いので温泉街には行かずに帰る人もいるくらいです。すなわち、この周辺だけで一泊二日程度の観光が成立してしまうのです。

私が注目しているのは、この場所にある宿泊施設です。温泉街にあるような、古いタイプの旅館・ホテルではなく、若い女性や家族連れには必ず喜ばれるであろう、ユニークな施設です。「パンダヴィレッジ」。敷地内に25棟のドーム型ハウスが並んでいるのですが、そこにペイントされているのがパンダの顔なのです。

ドームに宿泊できることも楽しい上に、そのデザインがパンダになっているのですから、特に子どもは泊まりたいと思うでしょう。ひと目見るだけで、「可愛い!」となることは間違いありません。非常に人気のある施設なのですが、残念ながら、まだ全国には知られていません。やはり、PR不足なのです。

この周辺の施設の中では、もっとも集客力が高いのではないかと考えます。温泉や海鮮ビュッフェ、BBQなどは、どこにでもあります。しかし、パンダデザインの宿泊施設はここだけ。わざわざ行く価値があるのです。古い観光地にあって、もっとも斬新で新しい観光資源です。

この唯一無二のものをもっともっとPRすれば、必ずお客さまはやって来てくれます。本物のパンダを見て、パンダハウスに泊まって、温泉に浸かり、海鮮を食べ、お土産を買って帰るのです。「パンダヴィレッジ」ができたことで、パンダによる「町おこし」が、より一層強力なものになるのではないでしょうか。

image by: アドベンチャーワールド - Home | Facebook

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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