秋篠宮さま「異例の疑義」に批判的な読売、理解を示した朝日

 

渾身の問題提起

【朝日】は1面トップに2面の解説記事「時時刻刻」、33面会見要旨、35面にも。見出しから。

1面

  • 大嘗祭 国費支出「適当かどうか」
  • 「宮内庁 聞く耳を持たなかった」
  • 秋篠宮さま、皇位継承行事巡り

2面

  • 秋篠宮さま「政教分離」発言 波紋
  • 大嘗祭 公費支出すべきでない
  • 私費が妥当か なお賛否
  • 「政治的発言」疑問視も
  • 深まらぬ議論に一石(視点)

35面

  • 婚約 現状では「できない」
  • 眞子さま・小室さんめぐり 秋篠宮
  • 「考えながら務めを」 皇嗣へ抱負

uttiiの眼

《朝日》は秋篠宮さまの発言に理解を示しつつ様々な見方を伝えている。

2面「時時刻刻」は例によって“時系列”的な記述で、秋篠宮さまの会見の周辺情報を伝えた後、専門家らの評価を書き並べている。横田耕一氏は「大嘗祭は宗教儀式。公金を使うことは政教分離を定めた憲法に照らして許されない。発言はもっともだ」という。島薗進氏も「大嘗祭への公費支出は日本の立憲体制にそぐわない。秋篠宮さまは皇室の神道行事が戦前のように国家行事的な性格を持つことを懸念し、政府や国民に問題提起したのでは」と推量。反対に批判的なのは所功氏で、「大嘗祭は皇位継承の伝統行事として、公費を支出した前回の方法はおおむね国民の了解を得ている」と、また「大嘗宮の建設だけでも莫大な費用が掛かり、内廷会計私費ではまかなえないのでは」とも。

また、秋篠宮さまの発言自体を「政治的発言」とみるかどうかについても議論が分かれている。今回秋篠宮さまは、即位の礼など「国事行為」に意見を述べることはできないが、「皇室の行事」である大嘗祭については「私の考えというものもあってよいのでは」と前置きして持論を述べている。これについて河西秀哉氏は、「政府の決定に公の場で異論を唱えており不適切だ」と明確に否定している。他方、横田耕一氏は「憲法の制約を受けるのは天皇のみで、皇族は政治的発言が可能」という。しかも、今回の発言は決定済みのことについての意見で問題ないとする。山本宮内庁長官が「政治的発言ではない」としているのも同じ意味合いのようだ。

秋篠宮さまを含め、天皇家の人々は、まともな感覚を保持している人たちだなあとつくづく思う。象徴天皇の代替わりという国家的な行事に対応するのは「即位の礼」であって、大嘗祭などの宮廷行事は宗教的な行為。節約という意味はむしろ副次的で、本来の行事の伝統性を厳格に守るためにも、そのような切り分けが必要という面もあるだろう。

2面記事の末尾には皇室担当キャップ・島康彦記者による「視点」が付いていて、それによれば、昭和天皇は生前、内廷費を節約して積み立ててはどうかと話したことがあり、弟の高松宮さまなどは「大嘗宮を建てなくてもいいのでは」とまで言っていたらしい。秋篠宮さまは、宮内庁が「聞く耳を持たなかった」と言ったが、政府は戦後ずっと天皇家の人々からの呼び掛けに聞く耳を持たない」状態だったとは言えまいか。このことこそ、そうした政府の姿勢こそ天皇の政治利用」と見做すことも可能だろう。

秋篠宮さま自身は、来年の天皇代替わりとともに皇嗣となる身。今回の発言は、ほとんどラストチャンスと見定めての、渾身の問題提起だったのではないだろうか。

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