ニューヨーカーは何か始めるのに「めんどくさい」なんて言わない

 

孤独の中に身を置こう

ただ、その「めんどくさい」という言葉の奥に、実は「孤独になるのが怖い」という本質が隠れている場合が多いのではないかと思うこともあります。 行動に出るということは、なにか勝負に出るということ。勝負に出るということは、程度の違いはあれ、なんらかの結果が出ます。その結果は、友達とも家族とも共有できない。相談は出来ても、受け取るのは自分ひとりです。

その結果をひとりで受け止めること自体が(本人、意識しているか無意識なのかは別として)、怖い。そんな怖い気持ちもひっくるめて、なんだか、ぜんぶが「めんどくさい」─。 そんな場合は一定期間でいいので、孤独に身をおいてみよう。そう思うのです。

そりゃあ、友達と遊んでる時の方が楽しい。YouTubeを流し見している時の方がラクです。何かの作業を始めるということは、無音の中に身を置くということ。それに慣れて、楽しめれば、こんなに強いことはない

トップの1000人の中には、孤独を恐れているような人は当然いませんでした。移民局の制度により、慢性的に明日どうなるかわからないニューヨーカーにとって「めんどくさい」や「孤独」はおそらく考えたこともない発想です。

image by: ArtOfPhotos, shutterstock

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全米発刊邦字紙「NEWYORK BIZ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ1000人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる。初の著書『武器は走りながら拾え!』が2019年11月11日に発売。

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