もし、本当に国民年金が廃止になったら我々に何が起こるのか?

 

さて、自分の保険料が年金受給者に渡るなんて嫌だ!とか、年金制度はもう役に立たない!って事で仮に年金制度やめちゃったとします。もう国民年金保険料や厚生年金保険料払わなくてよくなりますよね。余計な負担から解放されました。老後の資金は自分で貯めるから何も問題ない!果たしてそうでしょうか。

結論から言うと年金制度は絶対に守っていかなければいけません。よく言われる、年金制度が破綻したら国も破綻するからとかそんな抽象的な話ではなく。

もし、年金制度をやめたら負担は軽くなるかというと、そんな事はありません。今の年金受給者の人は現役世代の保険料により主に支えられています。でもそれが無くなったら、高齢者は自身の貯蓄と子供からの仕送りに頼るしかありません。という事は年金制度を無くしたら、現役世代は高齢になった親世代を自ら扶養しなければならなくなります。

例えば月6万じゃ生活できるわけないんだから、年金は意味をなさないって言うんならその6万円は子供であるあなたが自分の収入から、親が高齢者になったら仕送りする事になります。つまり自分で扶養する負担が増えるだけなんです。今の賃金から毎月6万支払うっていったら相当な負担になります。それこそ、今の時代って非正規労働者が約2,000万人(昭和60年ごろはまだ600万人くらいだった)になり、賃金もなかなか上がらず、生活はそこまで裕福ではないでしょう。一部の富裕層ならそんな事は大した事ないのかもしれませんが、大抵の人はそんな事不可能ですよね。例えば月10万稼ぐのってホント大変ですよ。年金制度が無くなるって事は自分の家庭の事、ローンや子供への費用だけでアップアップな中に親世代を扶養する負担が上乗せされるわけです。

今の高齢者は恵まれてるってよく言われますが、今の70~80代以上の人達って、高齢になった親世代を扶養しながら自分達の家庭を守りながらやってきた人達です。自分の給料で、老後の親も自分の子をも面倒見てたわけです。90歳以上の人なら戦前は徴兵されて国のために戦い、死線を潜り抜けてきた世代でもあります。

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