もし、本当に国民年金が廃止になったら我々に何が起こるのか?

 

さて、昔は子供も多かったし、同居して親世代を扶養するのはなんとか成り立っていたと思う。親を扶養する場合は子供兄弟姉妹が多ければその分負担を分割する事も出来るんだろうけど、こんな少子化になったら子1人に対する負担はズッシリ重くなる。

数字から読み取る今現代はどうか。言い方はちょっと良くないかもしれませんが、親は親自身で生活してください。私達現役世代はお父さんとお母さんとは別居して自分達の生活をするからねっていう状態とも言える。まあ、今の都市化が進んだ社会だとなかなか同居というのは難しいからですね。地方の田舎でそんな職があるわけじゃないし^^;。時代はガラリと変わっちゃった。

ちなみに公的年金が戦後急速に整備されていった背景には、核家族化があった。つまり夫婦だけとか、夫婦とその子供だけで構成されている家族。子が上京して居なくなる世帯が増えてくると、老後に漠然と不安を抱える人が多くなった。だから、昭和36年4月の今のような年金保険料支払って老後や万が一に備える国民年金が創設された時も、国民が自分たち国民にも年金を支給してほしいという声が強くなってきたからこそ、国民年金は生まれた。年金はなんとなく嫌われた制度ですが、そもそも国民が望んだから生まれた

今現代は、核家族どころか一人暮らし世帯という方向の問題に変わった。そういうふうに時代が変わって家族間の私的な負担子が親を扶養するから公的な負担国が老齢の人を扶養するにシフトしただけなんですね。なのに、年金制度を無くしたりなんかしたら大変な事になります。

で、今は平均余命(現在の年齢から何年生きるか)が延びて、高齢者の人も長生きして80歳、90歳超えなんて普通にある事。いつまで長生きするのかそんな事は誰にもわからない。貯蓄でやっちゃうとそういう長寿リスクに対応できない。いつ死ぬかわかるんならいいけどそれはわからないわけで…。年金というのはそんな長寿リスクに最も強力な保険なんです。生きてる間はずっと支払われるから。そして、自ら親世代を扶養するリスクにも対応しているわけです。

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