もし、本当に国民年金が廃止になったら我々に何が起こるのか?

 

話が飛びましたが、昭和50年あたりはまだ65歳以上の夫婦のみ世帯、または65歳以上の単身のみ世帯というのは90万世帯くらいで100万世帯にも満ちませんでした。でも2010年くらいからは1,000万世帯を超えました

そして、合計特殊出生率も昭和50年あたりから2.0を割り、平成元年に1.57ショックとか騒がれて、その後も出生率は下がり続け平成17年には1.26という最低を記録。それからは回復しながら、今は1.43くらいですが…。ちなみに人口が増えも減りもしない人口置換水準という水準がありますが、それは2.08。よって、今がいかに低い出生率なのかわかると思います。

また、高齢化に関しては2060年くらいには65歳以上の人口の高齢化率は40%くらいになってしまう見通し。なんかそう聞くと上限無く高齢者が増えそうですが、そういうわけじゃない。生まれた人が多かった時代の人(昭和22年~昭和24年に生まれた団塊の世代の人とか)がだんだん減っていってしまうから、全体の高齢者の人の割合は落ち着いていく。全体の人口は2100年あたりは5,000万人切る可能性があるという事にはなっています。

ここで人口問題研究所が出してる将来人口推計は一応頭に入れておいてほしいんですが、大体以下のような感じですね。合計特殊出生率中位推計1.35。すいませんちょっと平成24年人口将来推計での数字なので、平成29年の将来人口推計は少し回復してたので数値は気持ち高めに見ていただけたらなと思います^^;。この辺は流れを見てくれたらなと。人口将来推計の表は目が疲れる(笑)。

今が全人口は1億2,000万人くらいですが、高齢化率27.7%で約3,500万人が65歳以上の高齢者で、生産年齢人口が大体7,500万人。で、今から約20年後の2040年は高齢化率が大体35%で高齢者は3,900万人ほどになる見込みです。この時の生産年齢人口は約6,000万人。年少人口は1,100万人ほど。この20年間は団塊の世代の人がどんどん高齢化していくので高齢者の方は増加し続けます。その2040年をピークに人口層のすべてが減少に転じる

更に20年後の2060年は高齢化率は40%近くにはなりますが、高齢者の人口は3,500万人程に減り、生産年齢人口は約4,800万人になります。年少者人口は900万人ほど。その後も全体的に人口は減り続けて、2100年もおおむね高齢化率40%ほどを推移しながら高齢者が2,000万人くらい生産年齢人口は2,500万人ほど年少者人口は500万人くらい。というザックリ見るとそういうふうになっていく。

生産年齢人口は15歳から64歳までの人ですが、実際に働いてる人である労働力人口は生産年齢人口からマイナス500万人とか1,000万人の幅が出てくると思います。今は高齢者雇用や女性の雇用促進が盛んでありますが、それは政府のやり方としてはいいと思う。ただ、女性の雇用促進と共に子育て支援とか保育所とかそういう問題も大事ではありますが。

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