お腹の中で聞いている。やはり胎教は人格形成に影響を与えていた

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「子供は知識や経験は無いが中身は豊か」。深い言葉です。何かの問題を出した時に、答えを知らないはずの子供が示す直感の鋭さは、豊かな中身から生まれてくるものなのかも知れません。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』ではこども論語塾講師の安岡定子さんが、易経研究家の竹村亞希子さんとの対談のなかで、祖父・安岡正篤師の言葉を引きながら幼児教育の大切さなどを語っています。

安岡正篤先生も説いた幼児教育の大切さ 竹村亞希子(易経研究家)×安岡定子(こども論語塾講師)

全国を飛び回るようにして、子供たちやビジネスマンに論語の魅力や学び方を伝え続けている安岡定子さん。その教え方の原点には、祖父・安岡正篤師から教わった言葉にありました。親が子供たちに接する上でも参考になる言葉が本誌の対談でたくさん語られています。


 

安岡 「ある幼稚園児のクラスで『遠慮という言葉を知っていますか』と聞いたところ、5歳の男の子が片方の掌を私に見せて後ずさりしながら『“いいから、いいから”ということです』。また、ある女の子は手を差し出して『“どうぞ”ということです』と答えました。遠慮を辞書で引くと『辞退する』『譲る』とありますから、二人の答えは大正解なんですね(笑)。

そういう時、子供の直感は素晴らしいと、つくづく感じます。祖父も『幼いからといって幼稚ではない。知識や経験はないが、中身は豊かだだから小さい子に接する大人ほど上質でなくてはいけない』と幼児教育の大切さをよく話していました。

子供はお腹にいる時から、周りの人たちの言葉を聞いていて、それが人格形成に大きな影響を与えている。例えば子供が誰に教わらなくても『おはよう』『お休みなさい」と言えるのは、周囲の声を聞いているからだ。人間は3歳で決まるという言葉には意味がある、と言っていましたが、そういう祖父の言葉はいまとても参考になっています。『子供たちにとって一番大事な時期に接している』と考えたら、決して気を緩めることはできません。

竹村 「私も全く同感です。企業でお話をされることも多いと思いますが、ビジネスマンの方々はどういう言葉に興味を持たれますか?」

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