覚悟せよ。中国は米懐柔のためなら手段を選ばぬことを忘れるな

 

日本のリスク

さて、中国は12年、「日本を破滅させる」と決意し、熱心に取り組んできた。ところが、今はアメリカが「中国を叩きつぶす!」と決意している。中国はあらゆる手段を使って、「アメリカ懐柔を試みることでしょう。

一方で、アメリカ以外の国々にも接近し、「アメリカ孤立化」をはかるに違いありません。実際、強気すぎるトランプのおかげで、中ロ、中欧関係は良好なのです。

そして、中国のターゲットになるのが、「平和ボケ」「お人好し」「善良すぎる」日本です。日本には、「主体的な意志」が欠如している。相手が「嫌いだ!」というと、「まあまあ、仲良くしましょう!」となだめる。相手が「好きだ!」といえば、「私も好きです!」と応じる。

アメリカに追いつめられた中国が、ちゃっかり日本に接近してきた。日本の政治家は、「背景」「裏で起こっていること」を知らないので、大歓迎してしまう。別に、中国との関係をわざわざ悪化させる必要はありませんが、常に、「同盟国アメリカの方が中国より大事」ということを、「アメリカがわかるようにしておく必要がある。

日本はかつて、愚かにもナチスドイツを同盟国に選び、破滅しました。今回も、「米中戦争勃発と同時に中国に接近するという非常に愚かな動きをしています。日本の政治家は、なにも考えず、ただ「中国が関係改善を望んできたから」と思っていることでしょう。しかし、アメリカから見たら、「バリバリ狡猾な動きにみえることを理解しておく必要があります。

安倍総理、2次大戦時の教訓を活かし、同じ過ちを繰り返さないよう、お願いします。

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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