ストーリーとして整理すると
私の手元には、当時の学校の記録や被害保護者と学校とのやりとり、録音、新聞記事や一部記者による所見など様々な資料がある。
そこから私なりにまとめてみると、推測にしかならないが、当時の様子はこうだろう。
まず、A子さんは体臭いじめを受けていて、それに伴う流れで、髪の毛を切ったらどうかと教員に勧められていた。そこで、意を決し、A子さんは母親に髪を切ってと頼んだ。そこで母親はその頼みに応じて、慎重に髪の毛を切った。
その仕上がりは問題はなかったが、髪を切ることを勧めていたB教諭らからすれば、生徒が思い通りになったことに気を良くした。そこで、もう少し切り揃えてあげるとA子さんに声をかけた。
(この辺りの記録にはB教諭は髪を切るのに慣れており、切っている際に他の教員らが「よっカリスマ美容師!」などと囃し立てていたとされている)鏡がないので、スマホのインカメラを利用した。
こうした流れであったから、教員らは誰もA子さんの保護者に髪を切るということへの確認を取らなかったのだ。
ところが、B教諭はうまく切りそろえることなどできずに、おかしな頭髪になってしまった。言い訳のつかない事態であるが、スクールバスでの下校時間になってしまったので、慌てて、バスに押し込んだ。
A子さんはB教諭を学校で最も信頼していたから、受けたショックはさらに大きいものになってしまった。
さすが山梨県!やはり委員は黒塗り
ここまでの流れで、多くの人はこれを学校事故とは思えないだろう。髪を切る行為自体、故意のことであるし、A子さんに落ち度はないのだから学校指導の一環で起きた事とは言い難い。
ところが、学校側の言い分からすれば、「生徒の申し出に応じて」だから、事故とも言えるのかもしれない。
何にしても、「山梨市立学校における学校事故詳細調査員会」なるものが調査に当たっているとされている。被害保護者に聞いたところ、調査は非公開であり、当事者に当たるA子さんについてもその保護者についても委員が誰で、いつ会議をしているか、何をしているかなども教えられていない。つまりは、オバケのような委員会である。