丸亀製麺グループが「ヘアカラー専門店」の多店舗化を急ぐ裏事情

 

ユニークな業態、肉のヤマキ商店

肉のヤマキ商店」は「晩杯屋」をも上回る勢いで出店を加速しているかに見える、炭火焼肉丼の店だ。昨年、夏頃から展開を始め、東京、大阪、神戸などに17店(18年12月現在)を既にチェーン化している。

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今後3年で100店の出店を予定しており、「晩杯屋」が入居しても良さそうな駅近の路面もこちらが優先されている感がある。イオンモールなど、商業施設にも積極的に出しており、「晩杯屋」よりも立地に汎用性があって猛烈にプッシュされている。

要は焼き牛丼なのであるが、「東京チカラめし」の失敗に学び、見せ方を変えている。まず、店頭で肉のグレードを、並か上か特上かを選び、肉の量も1人前か1.5人前か2人前かを選ぶことができる。その都度、店員がどんな肉を使うのか、計って見せてくれるのがミソだ。

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上の肉となると見た目も身が締まった上質感を漂わせていて、並とは、はっきりと違いがわかる。ランチの顧客単価は700円程度と推測される。

店内で肉の塊からスライサーで切って販売しており、「いきなり!ステーキ」の肉の量り売りを彷彿させる演出を行っている。肉は店員が炭火を使って焼鳥の要領でその場で焼いて提供するので、ライブ感が抜群だ。

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炭火焼肉丼(640円)

夜は、焼肉、牛すき鍋、ハムかつ、コロッケなどのメニューでちょい呑みにも対応。さらには、新鮮な切り立て肉のテイクアウトという、精肉店の役割も担う、非常にユニークな業態である。この「肉のヤマキ商店」が、新たなトリドールの成長エンジンとなる公算が高い。

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