そして、次に行ったのが、こうした断り文句に対して自分だったらどう対応するか?ということをみんなで1つ1つディスカッションしてもらいました。これを繰り返し、自分達の手でリアルな台本を作ってもらうことにし、それを基にロープレではなくショートコントをしてもらったのです。ロープレというと堅くなるので、みんなで楽しんでやってもらうためにショートコントにしました。
それからというものの、断られてもみんなショボンとして帰ってくるのではなく、「今日のショートコントのネタを見つけてきたぞ」と笑顔で意気揚々と会社に戻ってくるのです。まぁ、成約できてないのに笑顔で帰ってくるなんて…という声もあるでしょうが(汗)。
こうしたことを1ヶ月、2ヶ月と繰り返していくと、3ヶ月目から徐々に成約ができるようになっていきました。うち1人は、全国で200名ほどいる営業マンの中でトップ3入りを果たしたのです。入社3ヶ月で、です。これはこの会社では前例が無いことでした。他の4人もベテラン営業マンに遜色ない成果を上げるようになっていました。
おそらく最初に会社が用意したマニュアル通りにやっていたら今でも断られ続ける営業マンだったことでしょう。自ら考え、行動して、初めて他人とは違う結果が出るのです。方程式や法則に当てはめていては得ることができない成果です。
他より抜きん出た成果を出したいという意欲があるのであれば、法則や魔法に踊らされず、実践の中で何を感じ、どう考え?どう学びに変えるか?です。
最後にもう1度、法則や方程式という言葉は、コンサルタント含め売り手の為の法則、方程式であり、魔法という言葉は、本、情報を売るための魔法なのです。
■今日のまとめ
「成功法則や魔法の言葉は、所詮、売り手に都合の良い言葉」
- 仕事の中で学び、成長していくとはどういうことか?社内で話しあう
- 上記の声をまとめ、社内がそういう学びやすい環境にあるか?検討する
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