お昼には、銀木犀食堂がオープンし、入居者の方と同じメニューのランチが、同じ食堂で食べられるのです。浦安の銀木犀食堂は、小さなお子さん連れの方が多いので、お子様ランチも提供しているといいます。そこで、自然にご近所の方との交流が生まれます。
番組では、地域に開放していて、自由にご近所の人が出入りしている様子が伝えられていましたが、どこかで、本当だろうか、テレビ取材向けの、特別な日だったのでは…と疑う気持があったのですが、その疑問は吹き飛びました。
別に、来訪者の受付があるわけでもなく、飲食禁止とか、ゲーム禁止とか、何も決まりがなく、みんな、当たり前に知り合いの家に遊びに来たかように、そこにいます。番組で紹介されていた、駄菓子屋のおばさんの役割をしている87歳の入居者の方も、子供が来る時間になると、ちゃんと上から出勤?して店番をされていました。
入居者の方の自由を尊重し、さりげなく見守りながら、できることは、できるだけ自分でしてもらうようにしているとのことです。ここは、施設ではなく、あくまで高齢者向け賃貸住宅だということが尊重されています。
ただし、見守りはしっかりされていて、夜間4回、昼間3回の計7回の安否確認がされているので、安心も得られます。
自由ということでは、個人のお部屋での飲酒は自由で、タバコも喫煙コーナーで吸うことができます。外出ももちろん自由、食事は、メニューを見て頼みたいときだけ頼めばよくて、何人かのグループでお寿司とって食堂で食べているなんていう姿もみられるようです。親族が来訪して、いっしょにランチを食べている姿もよく見かけるといいます。
食事の時間も幅があり、みんなが一斉に…じゃなくて、自分の好きな時間に食べられるようになっています。食器やお盆なども、プラスチック製など使わず、木製や陶磁器が使われていて、レストランで食事を楽しむという感覚で、食事ができるようになっています。