カンブリア宮殿も紹介。なぜ話題の高齢者住宅は月20万もするのか

 

入居対象は、概ね60歳以上要介護認定を受けている方となっています。で、訪問看護事務所、居宅介護支援事務所を併設しているので、介護が必要になっても介護サービスを利用しながらここに住み続けることができます。認知症を発症していても、周囲の人に暴力を振るうなど、共同生活がどうしても難しい状況にならない限り、ここで暮らし続けられるようサポートしているといいます。

そして、最後の「看取り」です。銀木犀は、この「看取り」を心を込めて行うことでも知られています。例えば、ガンの末期で、容体が急変しても、もう病院には入らず、ここで最期を迎えたいという希望があれば、在宅医療の専門のお医者さんと連携して最後を看取るといいます。そして、銀木犀というコミュニティで共に暮らした人たちが、ここでお別れ会を開催して、故人を見送ります。

入居時かかる費用は0円、月の費用は、1人部屋で、家賃、共益費、生活支援サービスを含めて20万5,000円~。諸条件で、銀木犀の中でも、浦安が一番高いのですが、やはり一番人気だということです。

他の地域の銀木犀もコンセプトはまったく同じですが、諸条件から、同じサービスを15万円~で受けられるところもあるようです。ただし、介護、看護、医療サービスを受けるのには、別途費用がかかります。ちなみに、銀木犀の運営会社は、土地・建物は所有しておらず、オーナーに家賃収入を保証しています。

取材や見学が絶えない銀木犀です。これからは、こういった形の個人の生活が尊重されながらさりげない見守りの目があり地域とつながって暮らせる終の棲家が、主流になっていくのではないかと感じました。

見学会に参加した人からは、ここなら入居してもいいね、今から申し込もうかという声がたくさん上がりました。自分の家を処分するなり、貸すなりすれば、この費用は、賄えない金額ではありません。

こういう高齢者の住まいの選択があるとわかって、何だか、みんな安心したように思いました。もちろん、私もです。

image by: 『銀木犀 浦安』公式ブログ

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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