「なぜ当店を選んでくださったのですか?」などと、お客様に面と向かって聞くわけにはいきません。しかしそこには、価格とは別に何か理由があるはずです。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では著者で飲食店コンサルタントとして活躍中の中西敏弘さんが、「自分の店にお客さまが足を運んでくれる正しい理由」を知ることの大切さを、わかりやすく解説しています。
「安い」から売れるのではない!「価値」があるから売れるのだ!
あるご支援先の勉強会にて。
その会社が経営している居酒屋の客単価は、2,200円ぐらい。各店売上は、ほぼほぼ好調である。
スタッフに、
「自分の店が売れる理由、お客さんから選ばれる理由は何だと思いますか?」
と聞くと、
「安いから売れるのでは?…安いから選ばれているのでは?…」
と答える。
しかし、本当に「安いから…」売れるのだろうか?2,200円という価格自体をみると、確かに「安い」かもしれない。
でも今の時代、2200円よりも「安く」利用できる店はたくさんある。だから、「安い」だけが「売れている」「選ばれている」理由ではないはずだ。きっと「価値がある」から、「売れている」「選ばれている」はずだ。2,200円だけど、それ以上の「価値」があるからこそ、「売れている」はずだ。
「売れている」理由を店のスタッフが理解していることも大切だ。
もし、「安い」だけが理由で「売れている」と思ってしまうと、「安いから仕方ない」と考えてしまう危険がある。
「安いから、商品もそれなりでいい…」
「安いから、店が汚くても…」
「安いから、接客もそれなりでいい…」
と現場スタッフが考えがちになる。
だから、どうしても商品や清掃、接客に対して、スタッフの「いいわけ」が多くなるのだ。
この「いいわけ」が増えれば増えるほど、どんどん「顧客満足度」が落ち、気が付けば、「売れなく」なる恐れもある。
だからこそ、店が「売れる」理由を皆で把握する必要性があるし、店は常に「価値」の追求をし続けないと、気が付けばお客様はいなくなるということが起こる。
今の時代、単なる「安さ」だけでは売れない!「価値」がなければ売れないのだ!
だからこそ、店は常に「価値」の追求をし続けなければならないのだ!
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