「親中派」のメルケルが中国を捨て日本に鞍替えした本当の理由

 

日本の大戦略

日本には中国の「反日統一共同戦線戦略」に対抗する戦略が必要です。それは、日米、日ロ、日韓関係を良好に保つことである。しかし、50年先を見据えた大戦略も必要。

まず、現在の同盟国であるアメリカとの関係をますます強固にすること。しかし、アメリカは、長期的に没落する方向。それで、近い将来、アメリカ、中国に並ぶ大国になるインドとの関係を強化していく。このこと、私は2014年発売の『クレムリン・メソッド』以降、一貫して主張しています。

予想通り、インド経済は、ここ5年間順調に成長しつづけてきた。後5年もすると、インドのGDPは日本を追い越し、世界3位に浮上することでしょう。米印との関係を強固に保つこと。これが大戦略の最重要ポイントです。

次に大事なのが、EUロシアとの関係を良好に保つことです。3番目に大事なのが、台湾東南アジア諸国オーストラリアなどとの連携を強化すること。この3つを10年~20年、一貫してつづけていけば、中国は自滅するでしょう。

簡単に感じますが、中国は、「日米、日印、日欧、日ロ関係分断」に全力を尽くすでしょうから、容易ではありません。中国が望めば、韓国を使い、一瞬で日本国民全体の「冷静さ」を失わせることすらできる。これ「実証済み」です。

image by: 首相官邸

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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