会議で意見が出ないと嘆くリーダーが気づかずやらかしていること

shutterstock_793409170
 

職場の会議や商談、または友人との飲み会などで、会話が途切れてしまうシーンはままあるものです。そんなとき、「否定」「横取り」「独占」のどれかが起こっているのかもしれません。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを! 』では著者の石丸智信さんが、良好なコミュニケーションを阻害する3つの「制止」について考察しています。

相手とのコミュニケーションにおいて、制止してしまうと…

企業の業種、業態や、階層などに関係なく、コミュニケーション能力が求められているのではないでしょうか。これまでに聴講した研修においても、経営者や管理者など、職場のリーダーを対象とした研修をはじめ、様々な研修の中で、コミュニケーションに関する内容が出てきました。

本号では、その内容の中で、コミュニケーションにおける制止について考察していきたいと思います。

コミュニケーションには、「プラスのストロークマイナスのストローク」というものがあり、コミュニケーションにおける「制止」は、マイナスのストロークに含まれます。ストロークというのは、自分が能動的な行動として相手に対して投げかけることです。

具体的に、プラスのストロークには、笑顔やお礼、目を見る、聴く、元気づける、褒める、相手に向き合うなどといった自分がしてもらいたいと思うようなことが挙げられます。反対に、マイナスのストロークには、怒りや制止、叩く、目をそらす、顔をそむける、無表情、腕組み、脚を組む、にらむなどといった自分がして欲しくないことが挙げられます。

では、マイナスのストロークの中にある制止」について取り上げていきます。コミュニケーションにおける制止には、3つの項目があります。1つ目が否定」。2つ目は横取り」。3つ目が独占」です。

1.「否定」とは

相手の話や行動を受け付けないことです。まさに、言葉通り相手を否定することです。リーダーが、メンバーの話や行動などを即否定したり、否定し続けたりすると、そのメンバーは心を閉ざしてしまいます。

メンバーがそのような状態でも、一時的にはリーダーの指示、命令などには従うかもしれません。しかし、そのメンバーは、リーダーから正解を与えられることが当たり前となってしまい、自ら考え行動するような自立・自律した人財ではなくなる可能性が高くなります。

2.「横取り」とは

相手が話しているのにその話を取ってしまうことです。例えば、相手が何らかの話をしている最中なのに、「そんなことよりさぁ…」などと言って、自分の話に移ってしまうことが挙げられます。

他にも、自分がある地域を旅行した話をしようと、「この前、どこどこに旅行行ったんだ」と話した途端に、相手が「私もそこに旅行したことがあって…」と話しが続く状態も、相手の話を取っているので、横取りといえます。相手の話を横取りしているリーダーほど、「メンバーはなかなか意見を出さないと言って嘆いているケースが多いと言われます。

これまでに、私自身も経験がありますが、自分の話を取られた経験も、相手の話を取ってしまったという経験もあるのではないでしょうか。

print
いま読まれてます

  • 会議で意見が出ないと嘆くリーダーが気づかずやらかしていること
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け