日本はなぜ「極東」なのか?「スタンダード世界地図」のススメ

 

例えば、世界ではスパニッシュ(スペイン語)の存在感はえげつないほどです。かなりの国で話されている言語です。ひょっとすると、世界的に見ても、英語の次に多いのではないでしょうか。いや、中国とインドは国民の絶対数がハンパないから、勝てないか。そうだとしても英語、中国語、ヒンディー語に続いて、世界で「話されている言語」なはずです。そうスパニッシュは、本国スペインの為の言語ではなく、中南米の多くの国で公用語として使われています。

僕が知っているだけで、メキシコ、グアテマラ、コスタリカ、アルゼンチン、チリ、パラグアイ、ウルグアイ、コロンビアもそうじゃなかったっけ。そして、旅行で行ったキューバ、ドミニカもそうでした。プエルトリコの一部でも使われているはずです。で、僕が知らないだけで、もっとあるはずです。公用語かどうかは別として、中南米のすべての国で通じるはずだし、北米でも一部では通じます。

つまり、そう大国ではないスペイン本国のスペイン人よりも、スペイン語を話す世界人口の方が多い。ではなぜ、フランス語でも、ドイツ語でも、ハンガリー語でもなく、スペイン語なのか。それすら世界スタンダード版「世界地図」を眺めると答えは出てきます。前述のニューヨーク─ロンドン間同様、答えは地理的に「すぐそこ」だから。

アメリカ大陸を発見したのは、ご存知コロンブス。大航海時代において、最初にアメリカに到着したクリストファー・コロンブスはスペイン人です。(実はスペイン人ではなく、厳密にいうと諸説あるみたいですが、ジェノバ共和国で生まれたイタリア人というのが有力だそうです。最近ではスコットランド人説もあるみたいです。ただ、スペイン育ち説を便宜上取らせてください。)

スタンダード版世界地図だと、当時、世界の主役だったスペインが、大航海時代に、当然、たどり着くには、大西洋を挟んだ対岸、南北合わせたアメリカ大陸なはずです。スペインが、カリブ海諸島をはじめ、南北の大陸を領土支配したことは、何を今さら、歴史の教科書で習った常識じゃないかと言われそうですが、習ったのは、その一連の説明だけです。頭に絵的にシッカリ入ってこない。スタンダード版世界地図を見れば、大西洋を航海した船の乗組員たちの、まだ見ぬ新天地を求めた大冒険までも、無意識に想像できてしまいます(そうでもない?笑)

print
いま読まれてます

  • 日本はなぜ「極東」なのか?「スタンダード世界地図」のススメ
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け