現役アナウンサーが解説。話し方で悩む人に共通する話の始め方

 

私が「話し方相談オンライン」でご相談を受け、スカイプでトークをしていると、話が長くなりがちな人、うまくまとまらない人、端的に説明できない人、途中で何を言っているのかわからなくなってしまう人、頭が真っ白になってしまう人、オチがない、結論に至れない…。

こういうお悩み、苦手意識を抱えている人に共通する、頭の中のモヤモヤ発生の原因に、毎回必ず気づきます。それは、いざ話そう、話さなくてはいけない、というその瞬間に、たくさんの情報や思いを抱えすぎている、ということです。しかもそれがごっちゃ混ぜであったり、漠然とした状態であったり、です。

このクイズの設問を、ごちゃまぜの豆がザルの中に入っている状態にした意図は、話す時の頭の中の再現です。話すべき情報=豆は、自分の頭の中=ザルに、混在しています。

しかし「話さなくては!」と意気込んで、そのザルの中にいきなり手を突っ込んでも、豆はザルの中で整理できないですよね。豆は細かくて丸いので、ザルの中でまとめようとしても、すぐに他のたくさんの豆に紛れてしまいます。話がうまくまとめられない、端的に表現、説明できない…。まるで、丸い豆が転がって、せっかく整理し始めたのに、台無しになってしまうような状態です。話す途中で頭の中が白くなってしまう、あの感じに似ていませんか?

ましてや、頭の中の情報は、豆のような実体ではありません。言うべきことや、自分が定めた話の方向性ですら、明確に意識できなければ、どんどん消えていくのです。話しながら、ワケが分からなくなってしまうのも、その考え方、話す時の思考回路から生まれる必然なのですね。

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