腰を抜かした金正恩。決裂の米朝会談でトランプは何と言ったのか

2019.03.01
 

双方の希望の値はわかったけれど、それじゃこれをこれからどうやって解決していくのか。

北は、ヨンビョンだけではなく、いろいろな地点に核施設(プルトニウム工場や濃縮ウラニウム工場、加えて核弾頭作りの工場など)を保有している。は衛星写真などを通して、かなりの率で把握している模様だ。

きょう28日の会談でも、トランプヨンビョン以外での濃縮ウラニウムのことをちょっと話しただけで金正恩が腰を抜かすほど驚いたというじゃないか。「なんでそんなことまで分かってるんだよ」という訳だ。

金正恩の外交力はどの国の誰にもまして素晴らしいものを持っていると今まで思っていたのだけれど、今回の結果を見て、あまりにも相手方のポイントを掴めていないあとつくづくと思わされた。

今後どうなっていくか。金正恩にとっては、前が何も見えなくなったような状態じゃないかと筆者には思える。相当の自信をもってハノイにやってきたはずだ。65時間も列車に乗ってやってきた。しかもその一挙手一投足を北の住民に知らせる格好で。

今回こそ、ビッグディールに成功して、北の制裁を解き、お前たちにも楽をさせてやるぞとかなり意気込んでハノイにやってきたはずだ。

ヨンビョンの核施設を100%リストアップし提出してやれば制裁は解いてくれるだろう、と期待して。でもヨンビョンなどは米にとってはすでにほとんどなんの重みもなほどのものだったんだ。ヨンビョンについては、ほとんど分かっているから。米はそれ以外の核施設のリストを要求していたのだ。

print
いま読まれてます

  • この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け