さらに言えば、現代は高齢者も活躍するという時代です。70歳現役は当たり前で、75歳まで第一線というような時代になっています。ですから、例えば「73歳だから自分は偉い」という意識も不要だし、また「73歳なのに現場でかわいそう」という視線もまた不要です。それぞれが、年齢を気にしないで淡々と持ち場をこなす時代ということです。
一部には「年齢が若い方が価値がある」という考え方もあります。一部の高齢男性が、若い女性を見る視線などにそういった価値観が残っていますが、「#MeToo」の考え方からすれば、そのような発想も、もう終わりというか、許されないということにしていいと思います。
つまり、日本の社会も十分に成熟してきたのです。ですから、年齢、人種、性別などの属性をいちいち確認して「アンタと自分とどっちが目上?」などという、マウンティング合戦をやらないとダメだとか、その上下関係で「タメ口(だ、である調)」と「敬語(です、ますちょう)」を選択するというバカバカしいライフスタイルは、もう完全にオワコンなのです。
そうした社会の成熟に合わせるのであれば、事件や報道の際に「年齢表示がマスト」というメディアの習慣は、もう即刻終了でいいのではないでしょうか。
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