では、この「分かりやすい」とはどういうことなのか?これはもう、アウトプットの量に尽きます。僕自身、週2回のメールマガジンを配信し始めて11年目に突入しました。その発行の数の分だけ、常にアウトプットしてきたのです。
この量が僕の「わかりやすさ」の原点です。誰かに何かを伝える、という行動を繰り返し繰り返し行うことで
「もっと分かりやすく伝えるには?」
「どうすれば分かりやすく伝わるだろうか?」
「どんな表現だと内容が伝わるだろう?」
と考え打ち出していくようになります。つまり、常に読み手の立場に無意識のうちに立っているのです。これが生きているのです。結果、言葉や用語、実績云々でなく「立場に立っている」というところを感じて、ご依頼下さるのです。
そして、実際、立場に立って物事を考え、第三者の意見としてアドバイスをします。「こうすればいい」というよりは「こんなことはどうでしょう?」といった具合です。そうした打ち出を状況に応じて出していきます。
コンサルタントとは、確かにその道の専門家である必要があります。でも、説明やアドバイスをしてもその真意が伝わらなければ意味がありません。専門家であるが故にそれらしい用語を使って、このとおりにすればいいという指導をするものではないのです。予め用意した方程式やフレームワーク、答えなどに当てはめるのが指導ではないのです。
そして、もっというとあなたの会社のプロではないのです。
僕の主観ですが、コンサルタントというのは、答え無き答えをクライアントが自ら導き出す為の環境を作り、クライアント自身にその自力を養ってもらうよう指導し、導くことです。一過性の売上アップや集客アップ、顕在化されている問題解決など表面的な結果を導き出すのがコンサルタントではありません。また、よくあるコンサルティング営業というような類にある付加価値的なサービスを提供するものでもないのです。
■今日のまとめ
「コンサルタントはあなたの会社のプロではない」
- コンサルタントとは何か?社内で話し合ってみる
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