本人は断っていた
髪切り事件の被害者本人は、前日から髪を切ると言う指導的状況にあった。そこで、髪を切った教員から、「髪を切るのは慣れている」などと言われていたのである。しかし、それが嫌であった本人は、「家族以外に髪を切られるのは嫌だ」と話している。
髪切りの当日前夜、本人は母親に髪を切ってもらっている。そのまま登校しても、髪を教員に切られるまでの間、周囲からそれについてバカにされるようなことはなかったことからも、別段の違和感はなかったはずだ。
教員が髪を切ることに母親の同意はなかった。最終調査報告書なるもので、「本人から切る同意を得た」と言うこともない。
この虚偽事実の根拠は、髪を切った教員と差別指導をした教員の2名が、本人が登校時に「お母さんから先生に髪を切りそろえてもらいなさいと言われた」と言う話を直接聞いたとする証言であるが、本人はそんな話はしていないのだ。
周囲にいた生徒もそのような話はこの時は聞いていないとしている。後に、問題となった際に、先生がそういう風に言われたから切ったのに、変だねという噂を流され、それが事実だと誤認されたに過ぎないのだ。
そもそも一般教員が生徒の髪を切ることなどない。本件では、中学2年生という思春期真っ只中の女の子の髪の毛(ロングヘアー、カウンセラーからは彼女のアイデンティティ)を「工作用はさみ」で、「鏡」もなく、「くし」もない状態で、である。ますます、髪を切ることが信じ難い。
さらに、何もなく鼻血が出た程度でも保護者に報告する時代に、保護者になんの連絡もなく、生徒の髪を切るということ自体、極めて不自然なのだ。
あり得ない事態が、あり得ない形で起きた事件であり、その所謂加害者(教員)の話はその真意を疑わざるを得ない。私から言えば、ヤバイ理由でヤバイ奴がヤバイことをしたに他ならない。