ビジネス書を読み漁るなら、まずは「論語」を読むべき納得の理由

 

経営者に必要なこと

人の己を知らざるを患(うれ)えず、己の能なきを患う

比較的有名な言葉ですので、聞いたことがあるかもしれません。この意味は、「他人が自分を評価しないことに腹を立てるのではなく自分の能力が足りないことを嘆きなさい」ということです。もっと、自分の力をみがくことが大切だといっています。プライドの高い人が陥りやすい現象ですね。謙虚にならなくてはいけません。さらに、同じような言葉で

人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う

があります。これも、他人の評価を気にするより他者を認めることが出来ることの方が大切だということです。素直さが必要ですね。次に、

君子はこれを己に求め、小人はこれを人に求む

という言葉があります。優れた人物は何事も自分の責任として考え人のせいにしない、ということです。さらに、

小人の過(あやま)つや、必ず文(かざ)る

とあります。だめな人は過ったときに必ず人のせいにするのです。人間の大小が、ここで分かります。最後にあげる言葉は

徳は弧ならず、必ず隣あり

です。徳のある人の周りには、必ず同じような徳性の高い人が集まってくると言います。徳というのは、他人を大切に思ったり、正しい行いをしようとする態度のことでしょうか。経営者は徳を身につけないといけませんね

いかがでしょうか。まだまだ紹介したい言葉はありますが、これくらいにしておきます。論語にはこの他にも商売に活かせる言葉がありますので、ご自分なりに引っ張り出してみてください。

■今日のツボ■

  • 「論語」が読み続けられているのには理由がある
  • 商売に役に立つ言葉もたくさんある
  • 自分なりに論語を読んでみると良い

image by: Brian Maudsley / Shutterstock.com

梅本泰則この著者の記事一覧

ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ! 』

【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

print
いま読まれてます

  • ビジネス書を読み漁るなら、まずは「論語」を読むべき納得の理由
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け