経営に必要なこと
君子は本(もと)を務(つと)む。本立ちて道生ず
という言葉があります。経営は根本が大事だということですね。根本とは「経営理念」や「経営方針」のことです。それを明確にすれば、会社の進む道が明らかになります。さらに、こんな言葉があります。
一以(いつもっ)て之を貫く
これは、「強い意志をもって、自分が正しいと思うことをやり通す」ということです。会社で言えば、理念を貫き通して社会の発展に尽くす、ということを意味してるでしょう。根本のありかたを示しています。次にあげる言葉は、
君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る
です。ダメな会社は利益だけを考えるが、優れた会社は社会に貢献することを考えている、ということを意味しています。利益だけを考えているとおかしなことが起こるのはそのためです。
経営戦略について述べられた言葉もあります。
遠きを慮(おもんばかり)無ければ、必ず近き患いあり
これは「遠慮」という言葉のもとになったものです。その意味は、「経営は長い目で戦略を立てることが大切で、目先のことだけを考えていると失敗する」ということになります。よく分かりますね。
経営に関する言葉はこれくらいにして、次は「経営者」に関する言葉を拾ってみます。