いずれにしても、昔だったら「人気化して品薄」というような現象は、小売の現場も「ヒット商品が出た」として喜んだと思うのです。わざわざ「市場を枯らして火をつけるんだ」的なマーケティングもあったぐらいです。
ですが、現在の小売の現場というのはそうした条件にはなく、どうしても「人気化で品薄」ということになると、「販売中止」「販売再開のメドは立たず」という何とも残念な話になってしまうわけです。
こうなると、マス・マーケティングというものが、益々成り立たないばかりか、CFで稼ぐ地上波というビジネスモデルも、相当に難しくなってくるのかもしれません。
そもそも、カップ麺という一種のイメージ商品については、今後も流行の変動が大きくなることは予想できるわけです。とすると、製造にあたって低コストを維持しながら固定費を削減するような「画期的なビジネスの転換」が必要になるかもしれません。安藤百福氏だったら、一体どんなアイディアを繰り出してくるでしょうか?
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