スマホメーカーを死に追いやる、ドコモ「分離プラン」という愚策

 

NTTドコモ・新料金プランに対する「誤解と思い込み」――新料金プランへの移行は「月々サポート完了」まで待つのが得策

4月26日のNTTドコモ決算会見で、吉澤和弘社長は「新料金プランに対する誤解がある」と改めてギガホとギガライトに対する説明を行った。そのなかで、新料金プランは基本料金とISP料金が込みになったプランだが「別に基本料金がかかるんじゃないか」と思われているという。また、「みんなドコモ割についても正しく理解されていないとぼやいた。

先週のメルマガ「NTTドコモ『4割値下げ』に見えなくもない『苦肉の策』は損か得か」で、「家族のなかで一人だけ新料金プランに移行したら、あまり安くならないのではないか」と書いた。すると、NTTドコモから指摘があったので、ここで引用しておきたい。

先週のメルマガでは

仮に娘の月々サポート適用が終わり、新料金プランに移行したとしよう。しかし、父母の月々サポートが適用中で、旧プランを使い続けると、パケットをパックを3人から2人でシェアすることになるため、割高なパケットパックを支払う場合が出てくるのだ。ちなみに先程の例での3人の合計は1万6,040円で1,100円程度しか下がらない。

と書いた。実はこの金額は月々サポート分の割引は適用されていない。仮にiPhone XR(64GB)の月々サポートを加味し、父と母が旧プランを使い続けた場合の3人の合計は9,890円となる(父・母共にシンプルプラン・ベーシックパック、を契約)。

全員が新料金プランへ移行した場合の1万940円と比較すると、1,050円安くなる計算だ。つまり、月々サポートの適用を受けている間はそのまま旧プランを使い続けている方が安いというわけだ。

NTTドコモの新料金プラン発表から2週間弱、経過しているが、正直にいって、自分の契約している料金プランも、いつ旧から新に移行しようか本当に迷っている。

現在、4回線を契約しているが、主回線の月々サポート適用が今月9回目、2回線目が16回目、3回線目が20回目、4回線目が16回目という具合。しかも、5月末で切れる期間限定dポイントが3万5,000ポイントもある。月々サポートが20回目の回線がタブレット契約であるため「5月にiPad miniに買い換えるのが得かも」と思いつつある。

いずれにしても、5月中旬に開催されるであろう夏モデルの新製品発表会でどんな割引施策が明らかにされるかで、「5月中に駆け込みで機種変更してしまうか」「スマホ回線はdocomo withに切り替えてしまうか」「そのままでいくか」の選択を迫られることになりそうだ。

image by: Kwangmoozaa / Shutterstock.com

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日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。

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