そして本当に大変なのが、韓国内での分裂です。WTOでの対日勝訴については、一瞬盛り上がりがあったと聞きますが、その他の問題については、韓国民の間でも、これまでのように日本をスケープゴートにするのではなく、国内で解決すべきであり、国際社会に恥をこれ以上晒すべきではないとの意見が大多数を占めています。
元徴用工の問題は、完全に“国内問題”ですし、「あまり日本を煽って見捨てられないか」と心配する声も多くなってきています。この高まる懸念を受けてでしょうか。文政権の総辞職や、過激な線ではクーデターを勧める声まで挙がっている始末で、悪化し続ける韓国経済(特に18歳から25歳の失業率の高まり)への懸念からか、文大統領の辞任を求める声が急激に増えてきています。 朴前大統領への抗議で集結した国民ですから(ろうそくを持って、辞任を求めた運動)、今回も大変な結束を見せるかもしれません。野党はそれに乗じて政権交代を狙っているようですが、野党も具体的な代替案を示すことが出来ておらず、政治的なカオスの様相を呈しています。
そこに付け入るのは、日本でも中国でも、ロシアでもなく、北朝鮮でしょう。混乱に乗じて、北朝鮮による統一を画策するかもしれませんし、このところ下火となっていた政治的な工作活動も再開されるかもしれません。そうなると、確実に韓国国内はズタズタに切り刻まれてしまうでしょう。
いろいろと詰まれてきている状況に陥っている韓国ですが、韓国の崩壊は、北朝鮮を除けば、誰も利すことがないため、国際社会としては、非常に慎重な対応が必要です。 崩壊を避けるべく一応協力姿勢を示すのか、それでも韓国が反抗的な態度を、日本をはじめとする各国に示すなら、一気に見放すのか。その決定を下すタイミングは、想像以上に近づいてきている気がします。
嫌韓論が高まる一方の日本ですが、韓国が本当に溺れてしまったときに起きうる危機を、迅速に明らかにし、対応策を練っておかないと、その荒波に飲まれてしまうかもしれません。
これまで述べた“シナリオ”が、私のただの妄想に終わってくれることを祈ります…。