「高いと売れない」で値下げする店がちっとも繁盛せぬ当然の理由

 

「そうはいっても、ライバル会社(店)はうちより安価だし、そこに勝っていかないと…」という人もいるかもしれませんが、実はその時点で、ライバルにはもう負けているのです。

なぜなら、ライバルの打ち出した価格に左右されているだけで自社の打ち出した価格に対する価値を理解していないのですから。あるいは、自社の打ち出した価格に対する根拠・価値にブレが生じているのですから。

多くの人は「その時点で負けている」ということにすら気がつかず、負け戦に果敢に挑むのです。

販売価格は非常に重要なことであることは誰もわかっているはずなのに、ちょっと売れなくなると、「高すぎたんじゃ…」とか、「ライバルが…」などとスグに価格の見直しを図るのです。

重要なはずの価格をコロコロと変えてしまうということは真に重要性を理解していないということです。商品やサービスの価値に対する根拠を明確にすることが適正価格なのです。

そういった適正価格で販売、提供していればその価値をわかってくる人はわかってくれますし、わからない人には、どれだけ値引きをしたってわかってはくれないのです。

そうやって、真の顧客と巡り合っていくのが商売ビジネスです。そのことを十分に理解したうえで価格を打ち出し商売、ビジネスをしていかなければ正しく会社もお店も発展していきません。

貴社、貴店では、販売価格の根拠を明確に出来ていますか?そしてそのことを、販売員・営業マン達はきちんと理解していますか?

■今日のまとめ

「安易な値引きでは売れるものも売れない」

  • 自社、自店の商品、サービスの価格についてなぜその価格なのか?列挙する
  • 上記で列挙したものを社内で共有する
  • 自社、自店の販売価格を守り通すためにはどのような取り組みが必要か?ノートに書き出す

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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