何よりもメディアにとって、年金は“おいしい”話題だ。個人の老後の生活に直接かかわるから、多くの人が高い関心を持っている。少し不安を煽れば視聴者や読者はすぐ反応する。視聴率を稼いだり、新聞や本を売りたいメディアにとって「年金問題」はまさに格好のネタである。情報発信側の職業は、だいたい「年金危機を煽ったほうが得」になる構図で、嘘が多くなる傾向がある。
日本の年金制度の基本的枠組みがやさしく解説されている。保険は最初から破綻しないよう設計されている。保険は「数学」の世界なのだ。まだ年金について考えなくてもいい若い世代も、知っておいた方が絶対にいい。わたしも若い頃にこのことを知っていたら、もっと豊かな老後になったはずだ。若い人、とくに20歳未満の人、必読です。タイトルは何となくコワいけどね。
編集長 柴田忠男
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