退職代行会社への報酬は初任給で。就活学生たちが考えていること

 

新米 「他には、やっぱりワークライフバランスを重視する若者は増えているそうです」

大塚 「ワークライフバランスね。仕事漬けで休みも取れないと、それはイヤですよね」

新米 「仕事と私生活のバランスを自分でコントロールできる、仕事と私生活は区別なく、一体として働ける、どちらが自分の考えに近いですか?って設問でした。」

深田GL 「アルバイト先から無理なシフトを要求された経験のある学生も増えてるそうだね。誰かが休んだり、辞めたりすると、その分自分にかかるという体験をしている若者たちは、退職するときも残った者にしわ寄せが来ないように示し合わせて同時に退職届を提出するそうだね」

E子 「うーーん、良くない思いをした場合の反動が大きいようね」

新米 「孤立すると問題に巻き込まれるという考え方もあるようですだから、どんな会社なのか知りたくて、単位取得できるインターンシップに参加するのではなくて、現場に触れることができるインターンシップに参加したい人が増えているみたいです」

深田GL 「会社への不信感があるのかな。昨年は、初任給40万円なんて会社もあったそうだけど、高すぎるとなんか裏があると勘ぐってしまうそうだよ」

大塚 「40万円分頑張ります!ってエントリーする若者がなかなかいないってことなんですね。素直に頑張ればいいのに、勿体ない!」

E子 「今年は、くら寿司が新卒初任給に1,000万円出すんですって。もちろん条件に合致した場合に限るし、以降は成果によって昇降給はあるらしいけどね」

深田GL 「去年くらいから、新卒初任給の横並びが大きくくずれてきているみたいだね」

大塚 「うーーん。今って、いろんな面で過渡期なんですね」

新米 「歴史ある会社か若くて元気な会社かという意味では、少し前までは、成人式当日に行方不明となった振袖業者の『はれのひ』などの影響かベンチャーや小さい新しい会社を避ける傾向があったそうですが、最近は大企業の不祥事も相次ぎ、会社への不信感は強くなっているようです」

大塚 「大企業の不祥事って…」

新米 「レオパレスや大和ハウスがあがってましたね。不動産業界には行きたくないと言っている人が多く、この業界ではコンサルタント会社に求職者が集まっているそうです。『大人の命令で悪事に染まることは避けたい』。ちょうどお笑いの吉本興業の問題さなかですが、パワハラにも敏感なようです」

E子 「パワハラねぇ…、この会社に入ったら得するのか?損するのか?の『損勘定』が今の若者は大きく働くそうよ」

新米 「講師さんがおっしゃってましたが、就職セミナーに来る若者は全員『退職代行会社』の存在は知っていて、退職代行の金額もほとんどの人が知っている、終身雇用という感覚はすでになく、嫌なら辞めればいい。退職代行会社への報酬、3~5万円は初任給をもらえたら払えるって考えているそうですよ。悲しいですね~」

大塚 「えぇ~!入社前から退職代行会社のことを頼りにしてるの?なんかイヤね…」

深田GL 「そういう時代になったってことだな。内定受諾が『損比べ』になってるとか…」

print
いま読まれてます

  • 退職代行会社への報酬は初任給で。就活学生たちが考えていること
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け